厚労省が姑息なマイナ移行作戦 「資格確認証」には触れず保険証廃止ばかり強調する悪質
厚労省は3日、〈マイナ保険証への移行まであと半年!〉と題し、〈12月2日から現行の健康保険証の新規発行は終了となり、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行します〉とX上で注意喚起。〈ご注意ください!〉と書いてある、黒と黄色のストライプをあしらったチラシ(写真)も繰り返し投稿している。
■国民の不安を煽る
何が問題か。マイナ保険証を持たない被保険者に、現行の保険証同様に使える「資格確認書」が交付されることが明記されていないのだ。知らない人が見たら、「12月に現行の保険証がなくなるなら、急いでマイナ保険証を申請しなきゃ!」と不安を煽られるに違いない。保険証廃止の撤回を訴える全国保険医団体連合会(保団連)事務局次長の本並省吾氏は「マイナ保険証の利用促進が目的ならメリットを中心に広報するべきで、わざわざ保険証廃止を強調する必要はない」と指摘する。
なぜ資格確認書の存在を分かりやすく書かないのか、厚労省に問い合わせると、「資格確認書について広報する必要がないと考えているわけではなく、改めて周知・広報を検討したい」(医療介護連携政策課)と回答した。
シンプルに現行の保険証を残してマイナ保険証との選択制にすればいいだけの話である。