犬も猫も「耳血腫」を発症するが、猫は手術になりやすい

公開日: 更新日:

 ワンちゃんやネコちゃんの耳が蒸れると、マラセチア菌などが増殖し、耳をかゆがって脚でかくことがあります。ワンちゃんだと、旅行で川遊びしたことで発症することも少なくありません。ネコちゃんでは、それとは別に紫外線アレルギーでかゆがるのが、この時季ならではです。

 原因はともかく、耳を強くかき過ぎたり、強くぶつけたりすると、耳翼の血管が切れやすい。その結果、軟骨を挟んで皮膚に覆われた部分に流れ込んだ血液がたまり、耳が袋状に膨らんだ状態が耳血腫です。

 季節のせいか、ワンちゃんとネコちゃんが1匹ずつ連れて来られました。ワンちゃんは手術せず治り、ネコちゃんは手術でした。その違いを紹介します。

 治療は、たまった血液を抜くのが第一です。注射針でも可能ですが、痛がってパニックを起こすと危険なので、血管カテーテルが無難。耳翼が平たくなるまで血液を抜きます。血液を抜き切ったら、患部に丸めたガーゼを当てて密着させた状態でテーピング。その圧迫で物理的に止血したまま半日から1日キープします。エリザベスカラーは必須で、刺した部分の感染予防で抗生物質も投与します。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース