一児の母で現在妊娠中。「それでも抱かれたい…」35歳英会話講師の不倫欲 #1【不倫依存~婚外恋愛を謳歌する男女】
2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初公開日は同年10月4日。年齢や固有名詞等は公開時のままとなります。
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【不倫依存~婚外恋愛を謳歌する男女】
世の中の不倫などもはや珍しくもないが、それが「一児の母であり、現在妊娠中」の場合、人としていかがだろう? 今回、取材に応じてくれたのは由奈さん(仮名・35歳フリーランス英会話講師/既婚・子供アリ)だ。
根っからの不倫体質
由奈さんは語る。
「結婚前から不倫はしていました。相手は異業種交流会で出会ったビジネスマンや経営者の男性などでしょうか。私、根っからの不倫体質で、恋愛への好奇心も強いタイプ。常にときめいていたいんですよね。不倫相手にも溺愛されたいから、気配り心配りは忘れません。もちろん肝心なベッドでのテクニックも研究しています」
あっけらかんと語る彼女の表情からは、不倫に対する後ろめたさは微塵もない。むしろ「女に生まれたからには、女を満喫しなきゃ」と明るく笑う。
夫は「娘のパパ」にしか見えない
「5歳上で金融機関に勤める夫とは結婚相談所で知り合いました。28歳で結婚して娘を授かったのですが、夫婦がラブラブだった期間は2年で終わりましたね。出産後、夫は『娘のパパ』にしか見えなくて…おそらく夫も同じでしょう。
『家族愛』になってしまえばときめきとは無縁です。そうなると、また不倫願望がムクムクと芽生えてくるんです。で、新規の顧客開拓のためと不倫相手探しも兼ねて、異業種交流会や食事会には積極的に参加していました。そこでピンときた相手に声をかけるんです。『あなたと英語でピロートークをしたいな』って(笑)」
由奈さんの甘い囁きに心奪われる男性は多かったという。
「最初は食事デートからです。お店を決める際は、男性によってまちまち。『僕のいきつけの和食店があるんだけれど』という自分優先型の人もいれば、『由奈さんはアレルギーや嫌いなものがありますか?』などと相手優先型の人もいる。私が好感を持てるのは圧倒的に後者のほうですね。その上で食事を楽しみ、フィーリングが合えば、男女の関係になります」
周囲にバレることはないのだろうか。
「過去の不倫でバレたことはありません。元々、口が堅い相手を選んでいますし、フリーランスの英会話講師という仕事柄、勤務体制は不規則なため、デートの際、夫には『英会話の個人レッスン』と告げています」
さらにラッキーだったのは、由奈さんを取り巻く環境だ。5歳になる娘は、近隣に住む由奈さんの両親に預けることが可能なため、不倫デートを楽しむことができた。
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元引きこもりの2代目社長との出会い
「実は今、妊娠5カ月を過ぎて安定期に入ったんですが、まさに不倫中なんです。相手は、同い年で不動産関係の2代目社長・宗太郎さん(35歳/既婚・子供なし)。彼とは異業種交流会で知り合ったんですが、8年もの期間、引きこもりだった暗い過去があったんです」
宗太郎さんは結婚10年目だが、妻の浮気が発覚。それが原因で鬱病から引きこもりになってしまったという。
妻の言い分としては「宗太郎さんは真面目だけど、口下手で一緒にいてつまらないから苦痛」という何とも冷徹なもの。そこで、女友達に紹介された男性と不倫に走ったそうだ。
昔から「宗太郎は内気で口下手。世間知らずの2代目ボンボン」と揶揄されていた彼はひどく傷つき、「すべては自分の至らなさのせいだ」と自分を責めた。
「結果的に、奥さんとは離婚はしなかったようです。ただ、あまりのショックに鬱病と引きこもりになってしまって…。ただ引きこもりと言ってもお父様が経営する不動産会社の広い敷地内に家がありますし、一応、肩書は社長ですから、仕事などしなくても生活には困らなかったそうです」
当然ながら、夫婦の部屋は別々。子供を作る予定も無し。今も家庭内別居状態だが、病状がかなり回復したので、実父と共に異業種交流会に参加し、由奈さんと出会った。それが2人の運命を大きく変えた。
「こんな幸せなことが起こるなんて…」
「最初に挨拶を交わした際、『なんて誠実そうで、ピュアな人なんだろう』と思いました。顔も整った塩顔で私好み。名刺交換の時、『由奈って、素敵な響きの名前ですね』とか、私のピンクのネイルを見て『由奈さんの爪、桜貝みたいで可愛いです』とか褒め方のポイントが他の人と全く違う。それがとても新鮮でした(笑)。
今思うと8年も引きこもり生活だったので当然ですが、その新鮮さが私にとって好意に繋がり、宗太郎さんと話していると心が弾んでいくばかり。同行した宗太郎さんのお父様も『息子の笑顔を見たのは数年ぶりだ』と驚いていましたよ」
2人はLINEのIDを交換し、やり取りを重ねた。互いに既婚であることは承知だったが、一度火がついた恋心は止めらなかったという。
「初めて体を重ねた時、彼ったら『自分の人生に、こんな幸せなことが起こるなんて…』って感激して泣いちゃったんですよ。まるで10代の少年みたいな無垢な一面に心打たれてしまって…」
さらに2人は急接近。LINEのやりとりは毎日、デートは週イチで愛を深め合った。家族には『英会話の個人レッスン』と偽り、ホテルで甘いひと時を過ごしたという。ちなみに避妊はしていない。
夫からまさかの妊活提案
そんな甘い不倫生活が急展開を迎えたのは宗太郎さんとの出会いから半年後。夫が「2人目を作ろう」と妊活を提案してきたのだ。
「晴天の霹靂でした。まさか、婚外恋愛で大盛り上がりのさなかに夫と妊活なんて…」
悩んだ結果、由奈さんは夫に従った。
「私自身、娘に弟か妹を作ってあげたい気持ちもあったんです。排卵日を考慮して妊活に励んだのち、呆気ないほどスムーズに2人目を妊娠しました。つわりはありませんが、だるさが続き、宗太郎さんとのデートはしばらくお預けとなったんです。
お腹の子供は大事だけれど、宗太郎さんに抱かれたい――。私たちは毎日のようにLINEで愛の言葉を綴りました。『宗太郎さんに早く抱かれたい。寂しくて死んじゃいそう』『由奈さんの体調が良くなったら、すぐに逢おう。愛してる』。この時点で妊娠の事実は告げていません。何よりも彼の反応が怖かったですし…」
不倫相手の予想外な反応
1カ月ぶりに宗太郎さんとホテルで再会した際、由奈さんは思いきって『妊娠したの』と告げた。宗太郎さんの反応は予想外のものだった。
「おめでとう! 僕たちの子供だね」
目を潤ませて感激する彼に、由奈さんは夫との妊活の事実を伝えることができなかった。
続きは次回。
(蒼井凜花/作家・コラムニスト)
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