「ささや北千住」3種類のモツを串に刺した煮込みとホッピーに大満足
もうひとつの名物が葡萄割
なるほど。どの街も同じだね。大学が増えた影響で、若い人も増えたという。それにつれて、ちょいとオシャレな店も多くなった。ささやも地方の地酒や珍しい焼酎などもそろえ、デュワーズのハイボールはオーセンティックバーで出すものと変わらない作り方だ。
肉厚のテッポーをほおばり、暗くなってきた外を眺めると歩いている人が多くなってきた。恐る恐るこっちをのぞいている外国人も少なくないが、「店に入ってくる外国人はそんなに多くないですね」と草野さん。そういえばここの名物を忘れていた。ささもと伝統の串に刺したキャベツの煮込みだ。一口大に切ったキャベツをぎっしり串に刺しトロトロ寸前まで煮込んだ逸品(242円)だ。この時期、一番の高級品かもしれない。かつては箸休めだったが、今ではメインディッシュだ。
もうひとつの名物が葡萄割(660円)。ストレートのキンミヤ焼酎に赤ワインを足したもの。若い頃、ささもと銀座店でこの葡萄割で痛い目をみたことは数知れず。「葡萄割いきますか?」。草野さんの悪魔のささやきを断腸の思いで断る還暦男。だってこれやり始めたら次の店行けなくなるでしょ。 (藤井優)
○ささや北千住 足立区千住2-65