北海道の大学生集団暴行死は「傷害致死」ではなく「強盗殺人」か…犯行後、現金引き出しクレカで買い物も

公開日: 更新日:

「犯罪白書」によると、強盗の認知件数は1951年以降、2003年に最多の7664件を記録した後、翌04年から減少傾向で、21年には1138件と戦後最少を更新している。ちなみに検挙率は上昇傾向で、21年には99.3%だった。

「防犯カメラも張り巡らされていますし、お金に窮した挙げ句の短絡的な犯行なら、ほぼ間違いなく捕まる。それに最近はキャッシュレス化が進んで、強盗に押し入ったところで現金がほとんどなかったりするのに、罪はより重い。ズル賢い連中なら、まず手を出さないでしょうね」(前出の警視庁OB)

 警察庁によると、昨年の全国の特殊詐欺の認知件数は約1万9000件で、被害総額は約452億円。被害額は平均で237万円。“十数万円”の強盗より割のいい特殊詐欺に走るわけだが、詐欺も10年以下の懲役だ。

 脚本家でライターの源祥子氏がこう言う。

「犯罪はどれも割に合わないでしょうが、どこか他人事だった格差社会をリアルに感じるようになってきて、お金も希望も持てない人たちを闇バイトに引き込む、たちの悪いやからもいる。現金がないなら高級時計を強奪などと自暴自棄な犯罪を生み出す根底にあるのは、格差。それを縮めるのが一番の抑止力になるという考えは、青すぎますかね」

 いやいや、おっしゃる通りだろう。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    大谷翔平はなぜワールドシリーズで活躍できなかったのか…ハワイで現地英語TV中継を見ながら考えた

  2. 2

    カトパン夫の2代目社長は令和の“買収王”? 食品スーパー「ロピア」の強みと盲点

  3. 3

    血税が国民民主党の「ホテル代112万円」に消えた…“浮かれ不倫”玉木雄一郎代表に問われる説明責任

  4. 4

    マイナ保険証への一本化に医師らが撤回要請 官僚はタジタジ回答、場内から総ツッコミ!

  5. 5

    清原和博次男の甲子園出場で注目「慶応幼稚舎」には“大物芸能人”の子女が今年も続々合格

  1. 6

    慶応幼稚舎「芸能人の子供が続々合格」の理由 入試の絵画問題は“うまさ”より「独創性」

  2. 7

    誰かがタレ込んだ? 国民民主党・玉木代表と元グラドルの密会不倫報道を巡る「新たな陰謀説」浮上

  3. 8

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  4. 9

    マイナ保険証「解除」受け付け開始も申請は書面のみ…政府ゴリ押しのツケが保険者・被保険者に

  5. 10

    八王子市民はなぜ萩生田光一を選んだのか…裏金問題で非公認、“統一教会キラー”にも敗れず7選の背景

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし

  2. 2

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    松本人志「文春裁判」電撃取り下げも待つのはイバラの道…“白旗復帰”画策にも視聴者・スポンサー・制作側から総スカン

  2. 7

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  3. 8

    2位「ライオンの隠れ家」、1位「わたしの宝物」を抜く勢い! 坂東龍汰が名作映画ファンの“批判”も封じた

  4. 9

    横綱照ノ富士が「引退できないジレンマ」から解放される日…在位20場所で12回目休場の崖っぷち

  5. 10

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実