1970年の大阪万博が描いた「未来」は今…来場者6421万人、経済効果は約5億円だった

公開日: 更新日:

缶コーヒーやファストフードが広まる

 それでは大阪万博を機に広がった技術やサービスを見てみよう。

・カプセル住宅

 タカラでは1週間で建設できるユニット型のカプセル住宅を設置。黒川紀章デザインのモダンな住宅だ。のちに黒川はカプセルホテルのデザインを手がけて、サウナなど日本中に広がっていく。

 アメリカ館や富士グループのエアドームはその後、東京ドームに利用された。

・ワイヤレステレホン

 電気通信館ではワイヤレステレホン(携帯無線電話機)など、最新の通信技術を展示。日本の初代携帯電話の誕生は1985年にNTTが発売したショルダーホンとなる。

・自動車

 日本の基幹産業である自動車。当時はEXPOタクシーとして電気自動車が敷地内を移動した。世界では、電気自動車への大きな転換が進んでいる。すでに無人の自動運転タクシーも米中では走行中だ。2022年には全日空(ANA)が米ジョビー社と「空飛ぶクルマ」について覚書を交わすなど、社会実装に向けて進んでいる。

 電気利用でいえば日本館では「かなしみの塔」で原爆の悲惨さを、「よろこびの塔」で原子力の平和利用を展示した。しかし41年後の2011年には福島第1原発事故が起きた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    飛び交う玉木雄一郎代表「12月辞任説」…国民民主党ついに倫理委員会で“グラドル不倫”調査

  2. 2

    ふざけるな、石破政権もサラリーマン増税かよ!潰れたはずの「退職金課税」政府税調で再浮上

  3. 3

    ダイエー、イトーヨーカ堂…日本の小売りを支えた都市型総合スーパーが衰退した理由

  4. 4

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  5. 5

    玉木雄一郎氏に「包囲網」…“グラドル不倫”騒動収まらず、自民・立憲・財務省で思惑一致

  1. 6

    裏金自民「企業・団体献金の禁止」そっちのけで「個人献金の税制優遇」だあ?カネ集めのためなら“斬新策”次々

  2. 7

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  3. 8

    野村証券のリテール営業が“崩壊危機”…社員が強盗殺人未遂で逮捕の衝撃

  4. 9

    自民裏金議員12人が“ドサクサ復権”の仰天! 党役職抜擢の全員が政倫審での弁明は拒否した面々

  5. 10

    物議醸す石破首相の「座ったまま握手」は外務省の大失態! 外交デビューにミソ、元国際情報局長バッサリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇