1970年の大阪万博が描いた「未来」は今…来場者6421万人、経済効果は約5億円だった
2025年開催予定の大阪・関西万博はグダグダぶりで悪評噴出だが、1970年に開かれた大阪万博(国際博覧会)は、比類なきインパクトを社会に与えた。経済の面からあらためて振り返ってみよう。
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アジア初の万国博覧会である大阪万博のインパクトは桁違いだった。1970年3月15日から9月13日までの183日間。世界77カ国、4国際機関、国内では2公共団体、28民間企業が参加した。延べ来場者数は6421万8770人。1日平均35万人だ。経済効果は4兆9509億円だった。
テーマは「人類の進歩と調和」。テーマ館の総合プロデューサーとして「太陽の塔」を制作した岡本太郎は「万国博は人類のお祭り」だと語った。万国博のテーマ曲、三波春夫版「世界の国からこんにちは」は150万枚を売った。