1970年の大阪万博が描いた「未来」は今…来場者6421万人、経済効果は約5億円だった
万博初の技術
半年間にわたり、新しい技術が実験的に運用されたが、50年後の2020年に実現しているだろう未来の生活を提示したのが三菱未来館だ。総合プロデューサーにSF作家の星新一や矢野徹、特技監督は円谷英二が就任。
館は分速16メートル、長さ152メートルのトラベーター(動く歩道)で未来を見学。動く歩道はこれを機に全国に広がる。
超大型台風に対して宇宙ステーションに滞在する「気象コントロール・ロケット隊」が活躍。天気予報の精度が格段に上がったが、まだまだそこまでは無理。宇宙旅行はようやく実現しつつある。海底探査艇で、海底農場や海底都市へ移動と描かれたが、その夢は令和ではあまり語られない。
未来住宅では壁掛けテレビや、ホーム電子頭脳が日常的に使われるようになっているが、テレビは液晶技術の普及で実現、ホーム電子頭脳はアレクサや対話のできるチャットボットなどがすでに広まっている。