世耕弘成氏は政倫審でも他人に激辛、自分に大甘…“ウソつき見本市”の特大ブーメラン語録

公開日: 更新日:

〈私の事務所は初当選以来、1円単位できちんと記帳しています〉〈証人喚問は当然〉──。

 自民党が下野していた2010年、与党の民主党を襲った「政治とカネ」の問題をめぐり、ツイッター(現X)で威勢よく気炎を上げていたのが世耕弘成前参院幹事長だ。

 14日の参院政治倫理審査会で、派閥による還流開始時期について「少なくとも十数年前には始まっていたと思う」と説明。一方、自身へのキックバックに関しては「昨年11月、報道で明らかになった後に知った」とシラを切り、裏金づくりが始まった経緯も、安倍元首相が言い出した現金での還流廃止が撤回された理由も「知らぬ存ぜぬ」の一点張りだった。

 ライバルの「政治とカネ」の追及は舌鋒鋭かったクセに、自分にはとことん甘い。ウソつきの見本市と言うべき厚顔無恥だ。野党時代の世耕氏は国会でも「政治とカネ」をヤリ玉に挙げ、自民党の裏金事件にも通ずる鋭い質問を浴びせていたものだ。“特大ブーメラン語録”を見てみよう。

【参院総務委員会(2010年3月19日)】

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  2. 2

    大阪万博「ガス引火」の懸念は消えず 西ゲート付近喫煙所は設置断念も、たばこポイ捨てで…専門家が警鐘

  3. 3

    喫茶店の倒産が過去最多ペースに…昭和レトロブームでも存在意義薄れ、勝てる要素なし

  4. 4

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続

  5. 5

    メール定着で利用減…郵便局への「補助金」案に金融界が呆れ顔

  1. 6

    ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ

  2. 7

    大阪万博パビリオン建設は“24時間体制”に…元請けの「3月中には完成させろ!」で危惧される突貫工事の過酷労働

  3. 8

    大阪万博まで1カ月で異常事態! リングの盛り土ボロボロ削れ浸水被害の恐れ…識者は台風や高潮を危惧

  4. 9

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  5. 10

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続