ジワり広がる嫌悪感…宮澤博行氏が議員辞職も《そこ?》…自民党には「裏金」より「女性問題」が裏目にの深刻
「週刊文春」で女性問題が報じられて、25日に衆院議員を辞職した自民党の宮澤博行前防衛副大臣(49)。取材陣に「不祥事があったことは自覚をしております」と認めて謝罪した。宮澤氏は妻子をもちながら28歳の女性と金銭援助を伴う同居生活をしていたと報じられた。
宮澤氏は2023年12月に所属していた清和政策研究会(安倍派)の裏金事件に関して、派閥ぐるみの裏金作りを明かして注目された。当時、取材陣に「私の不記載分は140万円です」「派閥の方から『収支報告書に記載しなくてよい』という指示がございました」などと語り、「(派閥からは)しゃべるな!しゃべるな!これですよ」と、かん口令を敷かれていたことを暴露していた。
しかし、この時は防衛兼内閣府副大臣を辞任したのみ。そして宮澤氏は、今回の議員辞職は女性問題の報道を受けて、「責任をとり、けじめをとるしかない」としている。一見、潔く議員辞職したふうにみせたが……。
「この辞職を受けて国民からは日に日に《モヤモヤする》という声が相次いでいる。相手女性は未成年でもないし、家族または当事者の問題です。極めて私的なことに『責任を取ります』と辞職できるのに、裏金問題という国民への"裏切り""犯罪"行為では辞めることはなかった。"裏金"は議員辞職に値する問題だと思っていないことがよくわかります。もちろん、自民党の議員の多くに言えること。自民党議員の中には、余計なことを言うリスクを伴う宮澤氏が女性問題で辞職してほっとしているでしょう。しかし、このタイミングで裏金ではなく女性問題で辞めたことはマイナスに。国民には党に対する嫌悪感がさらに強まった印象です」(政治部担当記者)