円安進行に打つ手なし!岸田首相「物価高から国民生活を守る」の空虚、むしろ手立ては緩みっぱなし
■国民の実感は「生活が壊されてきた」の方が強いのではないか
SNS上では《これ以上の値上げはヤバい》《政府は何をやっているのか》といった怒りの投稿も見られるが、岸田文雄首相(66)は物価高に対してこう繰り返していた。
「物価高から国民生活を守る手立ては緩めません」(2024年1月の衆院本会議)
「国民の皆さんが苦しんでいる物価高騰に的確に対応し、そして暮らしやなりわいを守る、これは大変重要なことであります」(2023年12月の衆院予算委員会)
「物価高から国民生活と事業活動を守り抜きます」(2022年10月の衆院本会議)
「足下の物価高騰等に直面し困窮する方々の生活を守るための支援にも取り組んでまいります」(2022年4月の衆院本会議)
「物価高から国民生活を守る」「暮らしを守る」「手立ては緩めない」――。岸田首相はこう声を張り上げていたが、国民の実感は「生活が守られてきた」ではなく、手立ては緩みっぱなしで、むしろ、少子化対策のための実質的な増税やガソリン税減税の拒否、インボイス導入などによって「生活は壊されてきた」という思いの方が強いのではないか。
いずれにしても、今の為替動向と秋以降の値上げに注視する必要がある。