石破首相の逆ギレは説得力ゼロ 「2000万円支給問題」は裏金事件と同じ構図…またも露呈した無反省ぶり
非公認候補あての通知書にはこの内訳がないようだが、公認料を除く1500万円を支給した、というのであればともかく、公認、非公認関係なく一律に2000万円を支給しているわけで、「公認料ではない」「党勢拡大のためのカネだ」と言ったところで「なるほど」と納得する国民は多くはない。
党幹部らは「非公認となった無所属候補が衆院選に出馬した場合、自身の選挙運動に使うことはできない」と言っているようだが、「カネに色はついていない」のであり、実際にどう使ったのかは確認しようがない。これも言い逃れに等しい苦し紛れの弁明だ。
■首相の説明に共感、納得している国民は果たしているのだろうか
深刻なのは今回の問題で透けて見えた、自民党が裏金事件について何ら反省していないことだ。
裏金事件では政治家と党派閥の間に秘書や事務所を絡ませたり、別の政治団体を使ったりしてカネの流れが分かりにくいようにして裏金を作っていた。今回もまた、裏金候補と党本部の間に党支部を介在させてカネの流れを複雑にしているのであり、構図は同じ。