野村証券のリテール営業が“崩壊危機”…社員が強盗殺人未遂で逮捕の衝撃
そりゃそうだろう。銀行員が取引先の顧客を殺して金品を奪うという事件は、預金者のカネに行員が手を付けるといった、ありふれた不祥事とはわけが違う。「信用」を唯一無二の金看板に掲げて事業を展開する「金融業というビジネスモデルの崩壊そのもの」(地銀大手幹部)だ。命まで取られるとあっては、金融機関に資産を委ねる人間など誰もいやしない。
野村首脳陣の衝撃は大きい。回転売買推奨から預かり資産増強へと切り替えたリテール営業の取り組み姿勢が「ようやく花開きつつあった矢先でもあった」(事情通)からだ。責任もまた、重大だ。