野菜高騰は収束見通せず、年始もまだ続く…農水省も嘆く異常気象と品薄による「負の連鎖」
「ある野菜が品薄だと、他の似た野菜を買う人が増え、つられて高騰してしまう。そのため、流通量が回復してもすぐに価格が下がるわけではありません。こうした要因もあり、いつ価格が落ち着くかの予測が難しい。天候次第では当然、春先も高騰が続く可能性はあります」(園芸作物課)
一方で、徐々に価格が落ち着いてきた野菜もある。
「トマト、ピーマン、キュウリなど、植物の実の部分にあたる果菜類は、昨夏の影響を脱しつつあり、価格が下がってきています。特にキュウリは、平年比97%まで回復。そもそも果菜類は他の野菜を代わりに買うということがあまりなく、葉物野菜などと異なり高騰の連鎖が起こりづらいのです。キュウリ以外も早ければ今月中には価格が落ち着いてくるかもしれません」(園芸作物課)
鍋が恋しい季節に夏野菜の方が買いやすくなるとは、何とも妙な話だ。