中国製AI「ディープシーク」は興味本位で使うとヤバイ? 政府も識者も“個人情報の扱い”に懸念
ITジャーナリストの井上トシユキ氏がディープシークを利用するリスクについて説明する。
「収集した情報は中国の安全なサーバーに保存するとディープシークは定めていますが、“法執行機関や公的機関またはその他の第三者とも共有することがある”と併記するなど、収集した個人、企業などの情報がどのように扱われるのかが不明瞭です。ややもすれば、収集した情報を中国政府に利用される懸念もあります」
さらに、ディープシークは開発段階での「データやチップを巡っての問題点も指摘されている」と井上氏が続ける。
「ディープシークには開発段階でオープンAI社のデータを不正取得し、自社のAIを訓練した疑惑やシステムを動かすのに必要なチップの不正取得についても疑念を持たれています。将来的には、それらが知的財産権を巡る紛争となり、突然、利用できなくなることも考えられます。話題になっているからといって、安易に利用するのは控えた方がいいかもしれません」
欧州各国はすでにディープシークに対して個人情報の取り扱いなどの情報提供を求めている。
■関連記事
-
語り部の経営者たち 不易糊工業 鈴木勝也社長(3)スティックノリの応用で化粧品が大ヒットも…“コロナ前”に消費行動が戻らず
-
新NISAで買っていい?企業診断 パチスロ・パチンコ業界向け不動産事業で稼ぐJALCO HDは2025年を「第2の創業」と捉え積極経営
-
語り部の経営者たち 不易糊工業 鈴木勝也社長(2)創業100周年、次の100年を作るための世代交代 義父の提案で異業種から転職
-
目からウロコ 大人の寺子屋 セラピストに聞いた がん患者を家で看取る知識「賢い看病とは、家族で役割分担をしっかり決めること」
-
備蓄米放出でもコメ高騰は抑えられない!「コシヒカリ」応札集中確実…得をするのは自民の“大票田”のみ【上位10品目リスト付き】