都知事選が無風一転 官邸の“隠れ刺客”ホリエモンの破壊力
前回選挙で小池知事は“都議会のドン”との対立構図をあおり、291万票を獲得し、自民党推薦候補に約110万票の大差で完勝した。求心力維持には票の上積みが必須だが、ホリエモンがアンチ小池票を掘り起こせば、勝っても前回割れが現実味を帯びる。
「気になるのがホリエモンと官邸の関係です。無所属で出馬した郵政選挙(2005年)では自民執行部の応援を受けています。それに、新著版元の幻冬舎社長の見城徹氏は安倍首相と近い。昭恵夫人が関わった日本酒披露会に招待されるなど、ホリエモンは夫人とのパイプもある。安倍首相が小池知事を苦々しく思っているのは隠しようがなく、ホリエモンは官邸が放つ“隠れ刺客”なんじゃないか、という話まで流れています」(永田町関係者)
そもそも、自民も一枚岩ではない。二階幹事長は小池推薦まっしぐらだが、小池知事に痛めつけられてきた都議会自民では主戦論が消えない。
「この4年間、支援者に小池都政の弊害を訴えてきた手前、応援に回れば来年の都議選で惨敗しかねない。知事は来月2日の定例会で都民ファーストの会からの代表質問を受ける形で出馬表明し、自民党に推薦依頼を出す段取りでしょう。それまでに都連内部から候補を立てられないか調整している」(都連関係者)