サイパン陥落 東條は「まだ真剣にならないのか」と言った

サイパンの陥落によって日本国内に絶望的な空気が漂うようになった。むろん、7月7日の玉砕はすぐには国民には伝えられなかった。
7月18日の大本営発表では、守備部隊は7日早朝より「最後の攻撃を敢行」したと告げ、「敵に多大の損害を与え十六日までに全員壮烈なる戦死を遂げたるもの…
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