凶作と金融恐慌、根本から揺らぐ農村…農本主義運動が迎えた転換点
武者小路実篤の新しき村は、大正末期には縮小した形で細々と続けられていく。橘孝三郎の文化村は一時は、やはり自我の衝突があったようだが、橘の個性と教養により理想的な共同体の評価を得ることになった。しかし、このふたつの理想郷づくりは、昭和に入って異なる道筋をたどることになる。
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