岸田首相の誤算、無派閥議員の逆襲…自民党「政治刷新本部」は大モメの可能性

公開日: 更新日:

「やってる感」を演出するために自民党が立ち上げた「政治刷新本部」の初会合が11日開かれた。

 自ら本部長に就いた岸田首相は、この「刷新本部」を、国民批判をかわすためのアリバイづくりに利用するつもりだ。通常国会が召集される前に「中間報告」をまとめてお茶を濁すつもりらしい。

 ところが、アリバイづくりどころか、会合初日から「本当に中間報告はまとまるのか」「政局の舞台になるぞ」との声が上がっているのだ。

「刷新本部」のメンバーは38人。麻生元首相と菅前首相が最高顧問に就いている。岸田氏は「政敵」の菅氏を取り込むために最高顧問に就けたようだが、この人事が思わぬ誤算を生じさせている。

 菅氏は会合で「分かりやすいのは派閥の解消だ。スタートラインとして進めていく必要がある」と、派閥解消を強調。さらに、記者団にも「もう派閥というだけで自民党を見放す人もいる。派閥の解消は必要であり、乗り越えるべきだと思っている」と“正論”をブチあげた。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  2. 2

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  3. 3

    ウヤムヤな兵庫県知事が抱える闇…熊谷俊人・千葉県知事は対照的に、立花孝志氏の2馬力選挙を「迷惑」と断じる

  4. 4

    国民民主党・玉木雄一郎代表「外国人は数万円で1.6億円の治療」は“排外主義”煽るミスリード

  5. 5

    「立憲うるさい!」安住衆院予算委員長が身内を“ガチ叱責”…ヤジをスルーし続けた自民出身委員長とは大違い

  1. 6

    26億円投入のお台場巨大噴水事業が「フジ日枝案件」と露見…小池都知事による激怒と錯乱と珍答弁

  2. 7

    揉め事で「数字」を稼ぐ立花手法で「つばさの党」も過激化していった

  3. 8

    スキャンダラスな下半身ネタに味を占め、選挙ではSNSで「下の層」を取り込む

  4. 9

    立花孝志党首or日本維新の会 嘘つきはどっちだ?兵庫県知事選デマの出処なすりつけ合いの醜悪

  5. 10

    マトモな決着は期待薄!首脳会談で相対する米トランプと露プーチンの思惑…近づくウクライナ停戦交渉は“当事者抜き”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ