著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

近代史の出発点である明治天皇、終着点の昭和天皇の違い

公開日: 更新日:
1945(昭和20)年8月15日、農家の家族がこうべを垂れているのは宮城(皇居)の方向。正午にラジオで流された昭和天皇の「玉音放送」(終戦の詔勅)をそろって聞いた(C)共同通信社

 こうして昭和天皇と鈴木貫太郎という近代史総決算の布陣が出来上がった。これは明治維新時に大久保利通や大村益次郎など、薩長の指導者が明治天皇と共にこの国の新しい方向性を確立するための体制と共通するものがあった。天皇制国家の元首を担いで臣下の責任者が目前の政治的課題に取り組むという構… 

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