鈴木貫太郎は2つの覚悟を貫くために本心を隠して演じ切った

昭和天皇と鈴木貫太郎が心を通じ合う形で、太平洋戦争の敗戦を受け入れる体制を固めていくのは、ある意味で近代史の軍事主導体制にひとまずの決着をつけることを意味していたと言える。それは薩長閥を軸にして始まった近代日本に終止符を打つことをも含んでいたのである。明治維新から77年の時日を…
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