著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

戦後の犯罪は空腹からくる絶望感が生んだ

公開日: 更新日:
戦後の食糧難のために国会前でも麦作り(1947=昭和23=年4月1日)/(C)共同通信社

 戦争が終わったあとも配給制度は続いていて、成人1人当たり1日300グラムほどの米が配給されていた。ところが昭和20(1945)年は凶作で、配給量だけでも足りないのに加えて、貯蓄米もなく配給そのものが遅れることになった。そのため都市住民は統制価格での配給米の売買などとは別に、密か…

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【連載】保阪正康 日本史縦横無尽

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