シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(3)祈る姿は愛国者、心の中は非国民

「非国民」とか「売国奴」、さらには「第五列(注・軍隊では四列縦隊が一般的だが、第五列とはスパイのことを指す)」などという語は、戦争に入る前に最も叫ばれる慣用語である。こんな言葉が社会に浮上してくるならば、それは社会の歪みが相当に進んでいるということである。繰り返すことになるが、昭…
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