2回目の米ロ会談は進展なし…トランプ大統領は自画自賛も、実際は“ならず者”プーチン大統領が独り勝ち
究極の安保体制へ
トランプ大統領は1期目に史上初の米朝首脳会談を行い、金正恩と3回会ったものの決裂。結果、北朝鮮は核・ミサイル開発を加速し、返り咲いたトランプ大統領に「たくさんの核兵器を保有している」と言わしめ、核保有国であると事実上認めさせた。
トランプ大統領は米ロ会談後にゼレンスキー大統領と電話し、ロシア支配下にある中南部のザポロジエ原発の米国所有を提案。米メディアによると、ウクライナに差し出させる鉱物資源権益の開発電力を調達する算段だという。
「トランプ氏の頭には主権という概念がない上、手柄を焦ってプーチン氏の術中にはまっている。プーチン氏が求める究極の安全保障体制は米国の離脱によるNATOの形骸化、そして実質的な米ロ同盟づくり。そこへ向けて着実に前進しています」(中村逸郎氏)
23日の米ロ高官協議もロクでもなさそうだ。
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歴史修正主義者のプーチン大統領によるウ侵攻の最大の目的はウクライナのNATO加盟阻止。開戦から3年、トランプの再登板で描くプーチンの青写真とは? ●関連記事『【もっと読む】プーチンだけが丸儲け…米国&ウクライナ会談決裂にニンマリのロシアが描く青写真と警戒心』で詳報している。