ゼレンスキー会談での品位のなさに唖然…それでもトランプ大統領を評価する人がいるのはなぜ?
目を疑う光景だった。トランプ米大統領とゼレンスキーウクライナ大統領の首脳会談が前代未聞のバトルに発展し、それが全世界に放送された。
既視感があった。こんな光景どこかで見たことがある。そうだたけしさんの映画「アウトレイジ」だ。まさに吹き替えを「おんどりゃあ」とか「バカヤロウ」とかに変えたらそっくりではないか。
組同士の喧嘩に仲裁に入った大親分トランプと若頭のバンスが、弱小組織の組長ゼレンスキーに「縄張りは少々取られても、ここで我慢せんかい」と迫り、「だが親父さん、攻めてきたのはあっちですぜ」と反論したら若頭が「しのごの言わずに、親父さんに礼を言うて、頭下げときゃええんじゃ」と脅したわけだが、それ国のレベルでやる?
少なくともこれまでのアメリカは、その思惑や裏の顔はあるとしても、対外的に品位や尊厳を重んじた。民主主義の理想を掲げ、世界のリーダーとして恥ずかしくない姿を見せてきた。トランプ氏はそれを根こそぎ変えてしまった。公の場で前大統領をこんなにボロクソ言う大統領も初めてだ。