打法変更がアダ? 原監督の“熱血指導”でかえって深まる坂本の迷い
巨人の坂本勇人(24)が珍しく悩んでいる。
クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ前に原監督に助言され、左足をあまり上げない打法に変えたことが原因だ。
今季は打率・265。見るに見かねた指揮官が動いた。でも、本人はしっくりこなかった。CS第1戦で広島の大竹から放った同点弾は、教えを無視して足を高く上げる元の打法で放ったもの。足を上げたり、上げなかったりしたCSは10打数2安打。原監督に言われた通りにするべきか、自分の打法を貫くべきか、迷いが数字に表れたのかもしれない。
左足を上げ、ヒザから先を伸ばす投手のモーションのような打法は、考えに考えた末、昨年から採用している。本人は「いろいろとタイミングの取り方をやってきたけど、やっとしっくりくるものにたどり着いた気がするんです」と漏らしていた。
昨季は最多安打のタイトルを獲得し、リーグ2位の打率・311。今季も8月上旬までは3割をキープしていた。終盤失速し、打率は急落したものの、左足の上げ方には強いこだわりがある。