山崎武司が直言「巨人が警戒すべきは今後もジョーンズ、マギーより銀次」
予想どおり第2戦は息詰まる投手戦となった。楽天の先発・田中と巨人の菅野。共にリーグ屈指の好投手だけに、互いに大量点を奪えないことは予想できた。そのうえで打者の観点から勝敗のポイントを挙げるとすれば、巨人投手陣の助っ人2人(ジョーンズ、マギー)への過剰な警戒と、3番・銀次への警戒心の希薄さだったと思う。
<2人で5四球>
巨人投手陣はこの日、楽天打線を勢いづかせないよう、ジョーンズ、マギーの2人への攻めに異常なほど気を使っていた。2人に対し菅野、沢村、マシソンの3人で計5つもの四球を与えた(ジョーンズ3四球、マギー2四球)。直接得点に結びつかなかったとはいえ、楽天に得点チャンス、勝てるムードが生まれたのは明白だ。
今年の楽天打線が機能したのは4番・ジョーンズ、5番・マギーの一発や勝負強さがあればこそ。短期決戦でこの2人を最も警戒しなければならないことも理解できる。しかし、この2人の活躍が光ったのは、公式戦でリーグ4位の打率.317をマークした3番・銀次が出塁してチャンスメークをしたからだ。ジョーンズの公式戦の打率は.243、マギーは.292なのだから、マークすべきはむしろ銀次の方。なのに巨人は銀次への攻めをおろそかにした。