「ダルより上」と専門家もタメ息…マー君流出で迎える日本球界の正念場

公開日: 更新日:

 八回表に伏兵の寺内にソロ本塁打を浴び、結果的に貴重な追加点になったとはいえ、9回3安打12奪三振1失点の田中には2点で十分な援護だった。

楽天は初戦に負け、マー君も日本シリーズは初登板。シーズンの24勝無敗が逆に大きなプレッシャーになってもおかしくなかった。それをはねのけ、チームの連敗危機を救って、自身も完投勝利を挙げたのに、試合後は笑顔がなかった。寺内に浴びた一発がよほど腹に据えかねたのでしょう。勝つのは当たり前で、それに内容が伴わなければ納得できない。ひとり、見ている景色が違う。ボールの質、制球力を含めて、ダルビッシュの上を行っています」(橋本氏)

 その田中は今オフ、ポスティング制度でのメジャー移籍が確実となっている。開幕から24勝無敗の大記録を達成するなど、ファンを最も沸かせる田中がアメリカに行けば、日本球界にスッポリと大きな穴があくのは必至だ。

「田中がメジャーでどれだけやれるのか、楽しみはあります。ただ、日本球界の宝物をメジャーに取られてしまうのは、悔しいですね……」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動