ベテラン上村愛子 命懸けの大技挑戦に「心配」の声
ベテランモーグラーが選手生命を懸けて最後の五輪に挑む。
ソチ五輪フリースタイルスキー女子モーグルで5大会連続の五輪出場を目指す上村愛子(33)が11日、合宿地のスイスから帰国。現地では1カ月以上にもわたって滑り込んだそうで、「コースが良かったので、たっぷりと練習できた。ターンの感覚がつかめた」と手応えを口にした。
今季から取り組んでいるエアの大技であるコークスクリュー720(斜め2回転)については「まだ、納得いくデキではない」としながらも「五輪までに満足のいくレベルに持っていきたい」と話した。
コークスクリュー720は、体を斜めに傾けた状態で横に720度回転する技だ。エアの中でも難度が高く、成功すれば高得点が得られる半面、失敗すれば大幅に減点されるハイリスク、ハイリターンの技だ。
2006年トリノ五輪で成功させて5位入賞したが、当時は26歳。今年の12月で34回目の誕生日を迎えるベテランの大技挑戦には「無謀じゃないか」「心配だ」との声も少なくない。