「ダメなら野球やめても…」 Rソックス田沢、飛躍の裏に“覚悟”
「リハビリ中は言ってしまえば『給料ドロボー』です。投げられない不安はありましたが、さらにパワーアップして翌年には戻りたいなと思っていました。不安があっても、絶対に乗り越えてやろうとは思わないですね。ダメだったら野球をやめて違う仕事になっても仕方がないと、割り切っていた部分もありました」
セットアッパーとして結果を残した田沢が新たに迎える14年――。
「マウンドでは、『一球一球を大事に』と思って投げています。リハビリ中は投げたい気持ちがありながら日々のメニューをこなすしかなかった。腹をくくらざるを得なかったんです。リハビリの経験を経て今は、長期的な目標を立てるよりも、目の前の試合でいかに力が発揮できるかを考えています。その積み重ねがチームの結果につながればと。14年も先々のことをあんまり考えず、一球一球に集中してプレーしたいと思っています」
▽たざわ・じゅんいち 1986年6月6日、横浜市生まれの27歳。横浜商大高から現JX―ENEOSを経て2008年、レッドソックスとメジャー契約。5年目の13年は71試合、25ホールドをマーク。180センチ、82キロ。右投げ右打ち。