ミラン本田 デビュー25分でわかった「戦術脳」「鈍足」
ゴールほぼ正面、ペナルティーエリア外ギリギリの本田が、ステップなしで左足を振り抜くとボールはゴール右ポストを直撃。弾道が数センチ左だったらデビュー戦&初ゴールの場面だった。
■「出てきて欲しくなかった」
最終的に3―4で敗れたミラン選手の中で本田の評価は、軒並み「素晴らしい! ホンダ投入で試合が変わった」と大絶賛。中でも対戦相手のディ・フランチェスコ監督が発した「ホンダには苦しめられた。あのままベンチにいればよかったのに…」のコメントが大きな注目を集めた。現地マスコミ関係者が言う。
「ディ・フランチェスコ監督は、ローマ時代に元日本代表MFの中田英寿と一緒にプレー。スクデット(リーグ優勝)も経験した。ある意味“日本人を見る目”の備わっている指揮官が、身近に見てきたセリエAの成功者である中田を引き合いに出して<ヒデと同じメンタリティーを持ち、クオリティーもプロ意識も高い。ミランにふさわしい>とベタ褒めした。選手にとって相手の監督や選手から<出てきて欲しくなかった>と言われるのは最高の栄誉。ポーカーフェースの本田も、コメントを聞かされたら相好を崩したでしょうね」