「ゴジラフィーバー」を演出する巨人・原監督の“意図”
「菅野、ゴジラの内角えぐった!」「松井、エースに太鼓判!」
スポーツ紙はこの日も大騒ぎだ。
4日、巨人の松井秀喜臨時コーチ(39)が今キャンプで初めて一軍のブルペンを視察。菅野智之(24)が投球練習を始めるや、おもむろにバットを持って打席に立ったものだから、報道陣は色めき立った。
菅野に何度もヒザ元を突かれ、腰が引ける場面が数回あった松井は、「球に力があって制球もいい。去年あれだけ勝った投手(13勝)だと感じられた」と言い、最後に「ナイスボール!」と声をかけられた菅野も、「大きいなと思った。誰でもできることではないし、貴重な経験。(松井が打席に)立ってくれたらいいなと思っていた」と興奮気味だった。
この松井と菅野の“対決”、原監督の演出ともっぱらだ。
「この日の菅野だけじゃありません。2日に松井が坂本(25)の居残り特打ちの打撃投手を務めたのも原監督からの要望です。原監督から松井へは逐一、こいつを見て欲しい、こいつと接して欲しい、という希望が伝えられているようです」(関係者)