指導も精神論もなし ひたすら見守る巨人・松井の“真意”
ゴジラがなかなか指導しない。というか、少なくとも技術を伝えているようには見えない。巨人の宮崎キャンプで臨時コーチを務めている松井秀喜(39)が初日に続き、この日(2日)も一、二軍の練習を見ただけ。バットを振ってみせたり、手取り足取り……といった光景は最後まで見られなかった。
午前中にメーンスタジアムで一軍のウオーミングアップを見た後、2日連続で二軍が練習を行う球場に移動。大田泰示(23)らのフリー打撃を注視した。その後、大田を伴ってベンチ裏へ消えたため、「奥で秘密特訓やってるぞ!」と報道陣が色めき立つ一幕も。それでも練習後の松井が、「まだ彼のことをつかみ切れていない。お互いにイメージが合わないうちに言ってもねえ」と話したくらいだから、おそらく大したことはやっていないだろう。そして「そっとしておいてよ! 皆さん騒ぎ過ぎ! (大田が)成長するのが目的なんだからさ」と過熱気味の報道陣に釘を刺す場面もあった。
■指導の準備ではない
練習後の特打では短パン、Tシャツ姿で、2日連続の打撃投手。この日は坂本勇人(25)に110球。見守った村田打撃コーチから「投げながら教えてやってくれよ」と催促されたものの、ここでも教えることはなかった。