ソトニコワ「金」、キム・ヨナ「銀」 ロシアに“採点疑惑”の声
こうなることは予想していたのかもしれない。会場が「ロシアコール」に包まれる中、アデリナ・ソトニコワ(17=ロシア。)の金メダルが決まると、敗れたキム・ヨナ(23=韓国)から思わず笑みがこぼれた。
ヨナの3人前で演技したソトニコワは後半、3連続ジャンプで着氷した際、バランスを崩した。それでもフリー自己ベスト(131.63点)をなんと18.32点も上回る149.95点。ノーミスだったキム・ヨナ(144.19点)や女子選手初の「エイトトリプル」で自己ベストを更新した浅田真央の142.71点のはるか上をいく今季最高得点で、母国に金メダルをもたらした。
地元開催のロシアにとって、「ペア」、新種目の「フィギュア団体」、金メダルのない「女子シングル」のトリプル金は悲願だった。団体はリプニツカヤ(15)の活躍で圧勝。女子シングルはロシアのエース、ソトニコワがSPからの逆転金メダル。大盛り上がりの展開になった
もっとも、ソトニコワの採点をめぐり、不可解さが拭えないという見方も少なくない。採点競技のフィギュアはジャッジも地元選手に高い得点をつけるといわれ、フランスのAFP通信は「ソトニコワがキム・ヨナを相手に、疑惑の多い金メダルを獲得した」という記事を配信している。世界のフィギュア関係者がしばらくはカンカンガクガクやりあうことになりそうだ。