プーチンの狙いは? ソチ五輪は近年まれに見るハリボテ大会
ロシア政府は五輪開催に約5兆円もの資金を投じて、競技場建設のほか道路、鉄道などインフラを整備。計画通りすべてを完成させて7日の開幕式を華々しく迎えるはずだった。
ところが、各競技場のいたるところで作業がいまだ続けられている。
会場そばには建設資材やゴミがうずたかく積まれ、周辺歩道は未舗装で土がむき出し。観光客を受け入れる一部ホテルもまだ完成していないというありさま。上物は突貫工事で開幕に間に合わせたが、隅々を見れば近年まれにみるお粗末極まりない五輪会場なのだ。
その一方でテロ対策はピリピリしており、ものものしい雰囲気。オリンピック村やソチ市内にはマシンガンを持った5万人以上の警官や軍人を配置。ソチ市民ですら会場に近寄ることが出来ない。オリンピック観戦旅行客ばかりでなく選手や関係者ですら二重、三重の厳しいセキュリティーチェックを受けるなど、厳戒態勢が敷かれている。
ロシア軍は陸海空で最新兵器を投入して24時間態勢で目を光らせており、「これでソチ五輪は本当にうまくいくの?」と世界中のメディアが注目している。