実戦初登板で大炎上も…DeNA尚成が見せた“老獪”調整
1回4失点の結果にも、表情は涼しげだった。5年ぶりに日本球界に復帰したDeNAの尚成(38=ロッキーズ3A)が27日、韓国ネクセン戦で実戦初登板。4連打で4点を奪われる内容にも「良かったと思う」とキッパリ。「結果は良くなかったけれど、打者にしっかりと自分の球を投げられた」と振り返った。
尚成はこの日、ひとつの実験をしていた。勝負球であるチェンジアップの封印だ。「チェンジアップを使わずにどう抑えていくかということを考えた。見事に打たれた。あの球は必要だと実感した」と、炎上は織り込み済みだった。
尚成にとってのチェンジアップは生命線。打者の左右を問わず、内角を突き、チェンジアップで打ち取るのが尚成のスタイル。決め球を封印したら打たれても当然で、結果は度外視すべきだろう。
■打たれるのはあくまで「研究」のため
今季のDeNAはこの尚成に加えて、FAで阪神から久保を獲得した。懸案事項だった投手陣の穴を埋める活躍を期待する声は多い。しかも、尚成は巨人、米球界を経て、日本に復帰したばかり。実戦初登板で「いいところを見せたい」と思っても不思議ではない。