西武・浅村のバットを湿らせる「二塁スタメン」の負担
たかがオープン戦とはいえ心配だ。6日の中日戦に「4番・二塁」で出場したのが西武の浅村栄斗(23)が、この日「も」3打数無安打。練習試合でこそ1本ヒットを打ったものの、これでオープン戦3試合で9打数無安打とバットが湿りっぱなしなのだ。
浅村は昨季リーグ打点王(110)に輝き、ホームランも同3位の27本。そんな強打者が苦しんでいるのが、今季からコンバートされた二塁守備だ。
もともと浅村は遊撃手。守備下手なためにさまざまなポジションをたらい回しにされ、昨季はケガで離脱した主砲・中村の穴埋めとしてシーズン途中から一塁を任された。負担の少ない一塁だったからこそ、打撃に専念できたともっぱらだ。
キャンプでは奈良原内野守備走塁コーチと二人三脚で、二塁守備の特訓。それなりにサマにはなってきたとはいえ、守りの負担がバットにかかっているのではないか。
■もともと守備に気を配るタイプではない
西武黄金時代の二塁手として活躍した山崎裕之氏(評論家)は、「二塁は難しいポジション」とこう言う。