内輪モメで「裏金疑惑」うやむや 相撲協会と理事長の悪質
なのに北の湖理事長も宗像委員長も、調査にはどうやら後ろ向き。理事選に落ちた九重親方の負け犬の遠吠(とおぼ)えとして黙殺しようという意図がミエミエだ。
北の湖理事長にとって、側近の裏金スキャンダルは致命的。それが本格的な調査によっていよいよ確実なものになれば、理事長どころか理事のイスすら危うい。調査すべきかどうか判断する危機管理委員会の宗像委員長にしても、「理事長や側近に取り込まれている」という人も中にはいる。これでは本格的な調査など望めるはずがない。
私利私欲で裏金疑惑を調査すべきという九重親方もヒドいが、その訴えをなかったことにしようともくろむ協会執行部の中枢はもっと汚い。トップもナンバー2も腐った組織が今後も税制上の優遇措置を受け続けるのかと思うと、やり切れない。