内輪モメで「裏金疑惑」うやむや 相撲協会と理事長の悪質
相撲協会理事会で北の湖理事長側近の「裏金疑惑」を、外部の有識者たちで調査すべきと訴えた九重親方(58=元横綱千代の富士)。
それが正義感や、公益財団法人にふさわしい団体であるべきという理念からかと思ったら、さにあらず。協会ナンバー2の九重親方が、1月の理事選でまさかの落選。絵図を描いたのが「裏金疑惑」の理事長側近とあって、理事長もろとも追い落とし、空いた理事のイスに自分が座ろうとしているとも言われている。そうだとしたら、任期が今月いっぱいに迫った親方の最後っ屁に過ぎない。
が、九重親方以上にロクでもないのが北の湖理事長(60=元横綱北の湖)以下の現執行部。
北の湖理事長は「調査する必要があれば、危機管理委員会が判断するでしょう」とコメント。その危機管理委員会の宗像委員長は「まず危機管理委で検討し、必要があれば調査する」と話した。
■白黒ハッキリ
今回の「裏金疑惑」に関して理事長側近は「返した」と話しているものの、渡した方は「返してもらっていない」と言っている。双方の言い分が百八十度食い違っているのだから徹底的に調べるべきだし、側近にしても本当にやましいところがないなら白黒ハッキリさせるのが得策だ。