勝っても憮然 中日・谷繁兼任監督もイラつく“統一球問題”
「カブレラが勝って、ベンちゃんが1000打点を挙げて、平田が打った。単純にそんな試合でした」
勝利監督インタビューを受ける谷繁兼任監督の表情はぶぜんとしていた。
中日打線はDeNA投手陣から11点を奪ったが、肝心の投手陣が計6失点。6-2の六回、2番手で登板したドラ2新人の又吉が四球からピンチを招いて3失点と崩れ、九回にはルナ、堂上直に連続エラーが出た。
谷繁監督は、広いナゴヤドームを本拠地にしていることもあり、守りの野球を掲げている。ただ、15試合を終えてチーム防御率はリーグ3位の4・06。この日は8四死球を与えた結果、計62与四死球はリーグワースト。ナゴヤでの成績も6勝4敗にとどまっている。四死球は試合の状況によって意味合いは変わるものの、又吉のように「無駄な失点」につながるケースは避けたいところだ。
守り勝つ野球はまだ確立されているとはいえないが、早ければ来週から「飛ぶボール」は回収される。自軍の打撃力は低下しても、中日にとっては追い風になるか。