中日・谷繁兼任監督 マスクかぶらなきゃ“タダの人”
「中日のAクラス入りの条件は、谷繁が捕手として試合に出続けること。監督に軸足を置くようなら、期待はできない。他球団が最も恐れているのは、捕手谷繁のイヤらしさと経験なんだから」
評論家の権藤博氏はこう言っていた。
その谷繁兼任監督がベンチを温めた3日の阪神戦で、中日が4-7と連日の大敗。指揮官は、4回8安打5四球7失点でKOされた先発の山内に「相手と勝負する前に勝負になっていない」とおかんむりだった。
昨年8月に右ヒジ手術を受けた山内は、この日が久々の先発にして今季の初登板。不安と緊張にさらされる右腕を、自らマスクをかぶってリードする選択肢はなかったのか。
「打席に立っても、投手よりまず先に捕手の谷繁さんを意識してしまう。不気味なんです」とは、4日から中日との3連戦に臨む巨人中堅選手のセリフである。
開幕6試合を終え、谷繁監督が選手谷繁をスタメンから外したのは早くも3試合目。先発出場した前日2日の阪神戦は0-15と惨敗したものの、他球団がなにを嫌がっているか、改めて考えるほうがいい。