W杯代表選出 「豊田落選」の裏に“大物”の意向があった
「良くも悪くも日本代表の中心は本田。彼の意をくんだ選考だったことは否めない」
サッカージャーナリストがこう言った。代表メンバーから豊田陽平(29・サガン鳥栖)が漏れた点に関してだ。
豊田は本田の星稜高時代の1年先輩。少年時代の素顔や家庭環境も含めて、本田自身の触れられたくない過去も熟知している。そんな事情もあってチーム内で絶対的なイニシアチブを握る本田が唯一、頭の上がらない存在なのだという。
昨年8月のウルグアイ戦では、豊田が後半戦の途中からピッチへ。豊田は長身(185センチ)を生かしたヘディングが最大の持ち味。追う展開だったことを考えても、両サイドから豊田の頭に合わせてしかるべきなのに、本田はなぜかそれをしようとしなかった。別の狙いがあったかどうかは定かじゃないが、「本田は星稜の先輩に活躍され、代表入りなんてことになったらかなわないとでも思ったんじゃないのか? でなきゃ、豊田の頭を使おうとしなかった説明がつかない」とは前出の記者だ。