首位キープ 一皮むけ変貌した広島・野村監督のメンタル

公開日: 更新日:

 とは、チーム関係者。

■指導経験ゼロ

 生え抜きのスター選手として期待を背負い、指導経験がないまま10年に監督就任。12年までの3年間はBクラスに低迷し続けた。「一番大きいのは精神面の変化やろうね」と、前出のOBが言う。

「就任3年間で結果を残せず、マツダのカープファンからは<辞めろ、辞めろ>とキツいヤジをもらっていた。それで心身を病んでしまってね。ストレスに不眠症が重なり、医者の世話になった。睡眠薬とかいろんな処方薬に頼らざるを得なくなり、ちょっと様子がおかしくもなった。医者からのストップもあって、就任初のAクラス入りを果たしながら、オーナーに辞意を漏らした。結局、<頭が固い>とオーナーに説教されて続投したわけだけど、メンタルをやられたことが、プラスになったんじゃないか。何でもかんでも自分一人でやろうとして、細かいことまで気にしていたら体が持たない。Aクラス入りと病気を境に、気持ちの余裕ができて、大局的に物事を見られるようになったと思う」

“ケガの功名”で一皮むけた指揮官が率いるカープ。今季はただでは倒れそうにない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード