DeNA助っ人グリエル 年俸1億円中“本当の取り分”は?
6日の日ハム戦でデビュー予定
「チームが最下位というのは知っていた。自分の力を全て出して、CS進出に貢献したい」
キューバからの新助っ人が、力強く宣言した。
2日、ユリエスキ・グリエル内野手(29)がDeNAの球団事務所で入団会見。背番号は「10」に決定し、今後は二軍調整後、6日の日本ハム戦で一軍デビューする見通しだ。
気になるのが、グリエルの“本当の取り分”。年俸1億円の1年契約だが、なにせキューバ政府が外貨獲得のために派遣を認めた選手だ。「半分、いや7割くらいは政府が持っていくんじゃないか」と言われていた。
■キューバ政府が恐れる選手の亡命
しかし、あるDeNA関係者は「普通はそう思うだろうけど……」とこう言う。
「グリエルの取り分は約9割らしい。当初、キューバ政府は国外に派遣する選手の契約金や年俸の9割を徴収しようとしていたが、選手側は納得しなかった。政府は慌てて条件の見直しを図り、選手が9割、政府が1割で決着したと聞いています。政府としては、彼らの神経を逆なでして亡命されるのが一番怖い。そうなれば、せっかくの外貨獲得もパーになる」
キューバは平均年収240ドル(約2万4000円)という国だけに、グリエルの年俸の1割1000万円は政府にとっても捨て難い。日本球界には今後もキューバから選手が殺到しそうだ。