元セレソンGKジウマール「W杯初体験のザックは精神的強さも試される」
「94年大会でキャプテンのドゥンガが怒鳴りまくっていた。あの代表にはドゥンガのようにW杯を経験し、精神的にタフな選手が何人もいた。日本にそうした選手が何人出てくるか、期待して見守っている」
■「日本はW杯のプレッシャー対策をおろそかにしている」
「優勝候補はブラジルか?」と問うと、元ブラジル代表GKジウマールは微妙な顔になった。「優勝する力はあると思う。しかし……」と、言葉を濁した。
「W杯に出てくる選手でクオリティーの低い選手はひとりもいない。だからこそ細かなミスが致命的になる。W杯独特のプレッシャーに慣れる必要がある。今のブラジル代表は良い選手が揃っているが、経験がない」
ブラジル代表の主力は背番号10のネイマールである。ネイマールがブラジルで注目を集めたのは09年のことだった。すでにチームの骨格を固めていた代表監督ドゥンガは、ネイマールをW杯に連れて行かなかった。日本でプレー経験のあるフッキ、オスカル、フレッジといった中心選手もW杯初出場になる。