元セレソンGKジウマール「W杯初体験のザックは精神的強さも試される」
「ブラジルが優勝した94年米国メンバーを思い出してくれ。ロマーリオ、ドゥンガは2度目だったし、ブランコは3度目だった。彼らはプレッシャーに対する耐性があった。現在のブラジル代表で経験があるのは“ベンチ”だけだ」
監督のフェリッペ・スコラリは02年日韓大会でブラジルを優勝させ、06年大会ではポルトガル代表を4位に導いた。テクニカル・ディレクターのパレイラは、94年米国大会優勝を含めて5度のW杯を経験している。
「ブラジルは優勝する力はある。しかし、決勝トーナメントでどんな組み合わせになるか、だ。それは日本も同じだね」
ジウマールは「本当のW杯はベスト8が出揃ってから」と言う。過去のW杯で日本の最高順位は02年、前回南ア大会のベスト16。それ以上は日本にとって未知の世界になる。
「日本にもベスト8以上の力がある。ただ、W杯のプレッシャーに耐えられるかどうか。日本はこの対策をおろそかにしているような気がする。94年W杯でブラジルが優勝できたのは、心理面のアシスタントがいたからだ」