元セレソンGKジウマール「W杯初体験のザックは精神的強さも試される」
日本代表もアフリカと同じように「細部に問題を抱えている」とジウマールは見ている。13年コンフェデレーションズカップの日本対イタリア戦を観戦したジウマールは、「日本のサッカーは変わっていない」と頭を振った。日本は後半途中から立て続けに失点し、3―4で逆転負けした。
「3―1から負けるなんてサッカーではほとんど起こらない。いや、起こってはならないこと。それが日本では少なからず起きる。日本はリードしても攻め続け、1点を取られると慌ててしまう」
これまで苦い思いをしてきた。ドーハでの93年W杯最終予選では、終了間際の失点でW杯出場権を逃した。06年ドイツW杯のオーストラリア戦では、84分から3点を失って惨敗し、指揮官ジーコが徹底的に批判された。
「追及すべきは監督じゃない。監督がいくら指示を出してもダメ。精神的に準備ができた選手が必要だ。全員でなくともいい。何人かの選手が、浮足立つチームメートを落ち着かせればいい」
そういう意味でジウマールは、日本代表にW杯経験者が多いことを評価している。遠藤保仁は3度目。キャプテンの長谷部誠、本田圭佑、長友佑都、川島永嗣たちは2度目のW杯となる。