交流戦首位の立役者 巨人・片岡の飲みっぷり、歌いっぷり
6連勝中の巨人は、早ければ18日にも交流戦優勝が決まる。セ・リーグでも2位広島に4.5ゲーム差をつけて独走態勢を固めつつある。立役者のひとりが片岡治大(31)だ。
打率は.284も、原辰徳監督(55)が重視する得点圏打率はチームトップの.404。大谷が相手だった11日の日本ハム戦で決勝打を放つなど勝負強さを発揮。14日の楽天戦ではノーサインで三盗を決め、翌15日の満塁のピンチでは、自身の判断で一、二塁間寄りにポジションを変え、守備で窮地を救った。
走攻守といぶし銀の働きで、なかなか調子が上がってこない主力の不振をカバーしている。細かいサインが多い巨人にあって、「ベンチの指示がなくても動ける選手は実は少ない」と首脳陣も目を細める。
今年は目まぐるしく変わる猫の目打線の中で、欠場した1試合を除く、交流戦全試合で「2番」。打順が固定されている唯一の選手ということからも、指揮官の信頼度がうかがえる。
■焼酎一気飲みしても涼しい顔
「人見知りで緊張しい」
自身をこう評す。昨オフに西武からFAで加入。最初は手探り状態だった。言葉は悪いが、猫をかぶっていた。旧知で同い年の内海と亀井がよりどころだったが、徐々にチームに馴染んできた。