日ハムが巨人戦全敗…栗山監督は“蛇に睨まれたカエル”
日本ハムが巨人に交流戦4戦全敗。昨季からの巨人戦は6連敗となった。
巨人を強く意識する栗山英樹監督(53)は「今日は取りにいく」と意気込んでいたものの、12日も終わってみれば16被安打11失点のボロ負けだ。日本ハムは現在パ・リーグ3位。下位に沈むチームではない。巨人戦の前まで4連勝と勢いもあった。が、巨人にだけ歯が立たない。これは指揮官の責任ではないか。
打撃力を買って急造の三塁で起用している近藤が2安打も2失策。六回は2―5とダメを押されるタイムリーエラーとなった。その後、2死一、三塁から一塁走者の長野がスタート。二塁送球の間に三塁走者の亀井が本塁へ突入した。が、送球を受けた二塁手の中島は何と三走の動きを見ることなく、一目散に長野を追ってしまい、この間に亀井が生還。お粗末プレーで2―6となり、試合が決した。
■両監督の力関係がそのまま結果に
栗山監督就任1年目の12年日本シリーズから、両球団の“カモネギ”関係は始まっている。栗山監督は公私共に親交が深い巨人の原辰徳監督(55)を「憧れの存在」と言い、「師」と慕う。高校時代から熱狂的な「原ファン」で、12年日本シリーズの監督会議で声を掛けられると、「うるっときた」という純粋さ。そういう過去、言動がナインにも伝染するのか、指導者ともども巨人を目の前にすると、蛇に睨まれたカエルになってしまうのだ。