本田圭佑「虚像と実像」(14)へこたれないオリンピアンの血脈
無邪気に質問する本田を大三郎は一喝した。
「オマエ、今、寝転んどったな。そんなんじゃダメだ!ノートを持ってこい!」
久しぶりの再会で怒鳴られ、その上にノート? ワケも分からずランドセルの中から古いノートを一冊差し出した。大叔父は厳しい表情で続けた。
「これじゃダメだ! 新品のノートを持ってこい! これから毎日、自分のことをノートに書き込むんだ。毎日だぞ!」
後に有名になる「本田ノート」が始まった。